アナログとデジタル
- ansyyqdesign

- 3月5日
- 読了時間: 2分
更新日:3月6日

手と自然が生み出す色——草木染めのある仕事場から
デザインの仕事をしていると、色について考えることが多くあります。
モニターの中では、数値を入力すれば世界中どこでも同じ色が再現できます。でも最近、草木染めというまったく違う色の作り方が気になりだして、ちょっとずつ学び始めています。
数値では語れない色
紅花、やまもも(山桃)、藍——植物から取り出した染料で染めた絹糸たち。この写真のような、やわらかな黄色、静かな灰青、ほんのりとした桜色には、カラーコードがありません。
同じ植物を使っても、その年の気温、降水量、草木の状態によって色は変わるそうです。二度と同じ色は生まれない——それが草木染めの本質なのかなと、少しずつ気付きはじめました。
アナログの手触りをデザインに
私たちの事務所では、書籍や3Dモデルをデジタルデータとして作っています。数値で色を揃えられることは、とても便利で、日々その恩恵を感じています。
一方で、草木染めの糸に触れていると、「植物の記憶」や「手の温度」のようなものが染み込んでいる気がしてきます。書籍を形作る紙の風合いも、同じかもしれません。うまく言葉にはできないのですが、デジタルとは違う豊かさがそこにあるのかもしれない——そんなことを、最近よく考えています。
草木染めはまだ始めたばかりで、わからないことだらけです。それでも、草木染めを続けていくことで、デジタルなデザインの作業に、何か新しいものをもたらしてくれるのか——楽しみにしながら、少しずつ記録していきたいと思います。
